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出来高加重平均の奇妙な性質 [投資・経済全般]

出来高加重平均(VWAP:Volume Weighted Average Price)は、主に機関投資家の執行価格の目標値として用いられる指標であり、一部のデイトレーダーにも利用されています。
また、私も平均保有株価と共に、日々参考にしている指標でもあります。日経平均株価については、毎週末の「今週の投資成績」で簡易値を開示しています。

VWAPは、約定毎の株価と株数を掛けた値を合計し、それを同期間の全約定株数で割った値です。したがって、単位は株価と同じ「円」になります。
厳密には、取引開始から約定毎に値を計算していく必要がありますが、簡易的には一定期間毎の株価と株数(約定数)を用いる場合もあります。

その場合、期間を代表する株価として、その期間内の直近VWAPを用いることができれば、より正確な値を求めることができますが、それが困難な場合は直近株価を用いても、長期的には大きな誤差は生じないと考えます。

例えば、私が毎週求めている日経平均株価のVWAPですが、これは日々の日経平均株価の終値と構成225銘柄の出来高計を用いています。
厳密には、日経平均株価の終値と当日のVWAPは異なりますが、VWAP計算の起点日から当日までの長期に渡っては、その差は吸収されると考えられます。

さて、このVWAPにはちょっと面白い性質があります。それは、直近株価が直近VWAPよりも下にある場合はVWAPは下落を続け、上にある場合は上昇を続ける、というものです。
例えば、株価が大幅に下落した後、出来高を伴いながら急激に値を戻している最中であっても、株価がVWAPよりも下にある限りはVWAPは下降し続けます。

これは数学的にも簡単に証明できます。今、時間tにおけるVWAPをW(t)、株価をs(t)、約定数をv(t)とし、tまでの累計約定数をV(t)とすると、以下の式が成り立ちます。

 W(t+1)-W(t)={s(t+1)-W(t)}*v(t+1)/V(t+1)

これが何を物語っているかというと、s(t+1)-W(t)がマイナス、すなわち新たな株価が直近VWAPよりも低い場合は、新たなVWAPもまた直近VWAPより低いことを意味しています。
逆に、新たな株価が直近VWAPよりも高い場合は、新たなVWAPは直近VWAPより高くなります。

でも、こんなことが分かったとして、いったい何の役に立つのでしょう?

使い方は人それぞれですが、例えばVWAP付近にストップの合理的根拠がある場合、株価下落局面においてVWAPの下方で売り建てて、VWAPの少し上にストップ基準を設ければ、ストップ基準が意味を失うことはありません。
株価がVWAPに達する前にストップに引っ掛かることは、あり得ないわけです。

問題は、VWAP付近にストップの合理的根拠があるかどうかですが、これはまた別の話になります。
ただ、私の感触では、VWAP近傍には引力が作用し、やや離れると斥力が作用し、更に離れると再び引力が作用するように感じます。

それらの力の大きさの一部はVWAPの変化率に依存し、特に変化率が大きいほど斥力が大きくなると共に、斥力の作用する範囲が広がります。
もちろん、これに関しては証明されていませんし、それは困難でしょう。

以上をあえて数式で表すならば、株価とVWAPの差、すなわち両者の距離を考えた場合、株価に働く力は、距離の2乗の3次関数で近似できるように見えます。
ただし、それを意味のあるものにするには、関数の係数を決定する必要がありますし、それはほとんど不可能なのかもしれません。

そういえば、以前、株価に働く力を表す指標として、パワーインデックス(PI)なるものを考えたことがありましたが、これもまた、係数の決定に関わっているように思えます。
それ以外にも、移動平均やその変化率など、様々なファクターが考えられることでしょう。

そんなことを言ってみても、結局はかなりの部分を「直感」で判断しないといけないのかもしれません。
ただ、株価に働く「力」のイメージを持つことは、けして無駄なことではないと思います。

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それでも株価は予測できない [投資・経済全般]

株価は予測できるか?」
これは、このブログで何度も取り上げた命題です。そして私の考えは、今も昔も変わっていません。トレードにおいて、予測は必要かもしれません。しかし、それでも株価は予測できません。

何か禅問答のようですね。でも、トレードにおける予測と、単純な株価予測とは、全く異なるものだと考えます。
例えば、明日の日経平均株価が上がるか下がるかなんて、現時点において誰にも予測できません。しかし、明日のトレードで勝てるかどうかは全く別物です。

単一の株価を予測する場合、たとえファンダメンタルが良好であったとしても、市場全体の動きやそれまでの地合いによって、株価は下落するかもしれません。
ただし、その場合でも、株価の下落の度合いは他の銘柄とは異なる可能性があります。

さて、任意の銘柄群の中で、ファンダメンタルの違いによる株価の動きやすさの違いは、明らかに存在するでしょう。
すなわち、同じ株価下落であっても、ある銘柄は大きく下落し、他のある銘柄はほとんど下落しない状況が、定常的にあり得る訳です。

この時、例えば下落しやすい銘柄群を事前に売り、下落しにくい銘柄群を事前に買えば、いわゆるモメンタム戦略になりますし、実力以上に下がった銘柄群を買い、実力にそぐわない下げに留まっている(もしくは上げている)銘柄群を売れば、いわゆるリバーサル戦略になります。

これらの場合、重要なのは個々の株価の動き(上か下か)を予測する必要は全くない、ということです。
ファンダメンタルに基づいて各銘柄の強弱を調べ、それらに日々修正を加えながら、その時々の売られ過ぎ買われ過ぎ銘柄を選別し、事前に決めた戦略に基づいて売買するだけです。

すなわち、このようなトレードの実践において、各銘柄における株価そのものの予測は一切必要ない、ということになります。
必要なのは、例えば上げやすい(下げにくい)銘柄群と、下げやすい(上げにくい)銘柄群とに分類することだけです。

このように、複数の銘柄を考えた場合は、必ずしも個々の株価予測は必要ありません。しかし、資金的な問題や、戦略上の理由などで、個別銘柄のトレードを単独で行なう必要がある場合は、どうでしょう?この場合は、株価予測が必要なのでしょうか。

これについては、以前のコラムで何度も私の考えを述べていますので、ここでは詳細は割愛しますが、基本的にはトレンドが存在する状況であれば、株価を予測しなくても、十分にトレードで利益を上げることができると考えています。

トレンドなんてものは、所詮は結果的にそう見えるだけであって、ランダムウォークでもトレンドらしきものは発生する、という意見もありますが、株価を予測しないが故に、トレンド(らしきもの)さえ発生すれば、そこから利益をかすめ取る機会は存在する、と考えます。

では、トレンドが発生しない状況ではどうすればいいのか、と思われるかもしれませんが、その答えは明白です。
休めばいいんです。「休むも相場」と言うではありませんか。

私も、正逆合成システムを実践するまでは、相場を休むことに抵抗がありました。でも、結果的に、その方が成績が安定し、ドローダウンも小さく、ストレスもあまり溜まりません。
もしも資金効率を考えるのであれば、複数の(正逆合成)システムを並列運用すればいいのです。それでも休場期間は発生しますが、大分減らすことができるでしょう。

余談ですが、なぜトレンドが存在すると収益機会が得られるのか、については、数学的に検証可能だと考えています。
トレンドの傾きとブレ、そして継続期間が分かれば、そこから最低どの程度の収益が得られるかを計算することは難しくないでしょう。

逆に、収益がプラスであるためにはどのような状態のトレンドが必要で、そのようなトレンドが発生する確率(全トレンドの中での割合)がどのくらいであるかが求まれば、任意の株価推移における収益機会の可能性が示されるのではないかと思います。

「それならお前が計算しろよ」という声が聞こえてきそうですが、最近は寄る年波には勝てず、また、度々思考が中断される状況が多々あるため、ちょっとすぐにはできそうにありません。
興味のある方は、ぜひ検討されてみてください。そして結果をご教示いただけましたら幸いです。

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無限に続くジェットコースター(修正&補足) [投資・経済全般]

昨日のコラムで、コースターの乗客はあなた一人と書きましたが、厳密には正しくありません。むしろ、一つのコースターに無数のコクピットが存在する、というイメージです。
最初は複数の同一のレールをイメージしましたが、それだとかえって分かり難いと考えました。

各コクピットでは、あなた同様に、そのレールの上下に反応して、各自の判断で赤か青のボタンを押す人びとがいます。
彼らは、そしてあなたもまた、自分以外の人々が存在を知ってはいますが、彼らがどんな人なのかは、特定の人々を除いて原則的には知りません。

そして、ある時間枠において、全てのコクピットの、赤ボタンを押した回数(×変化率:以下同)と離した回数、あるいは青ボタンを押した回数と離した回数に応じて、その直後のレールの軌道が変化していきます(これが暗黙のルールです)。

そのルールは単純です。原則的には、赤ボタンを押した回数と青ボタンを離した回数の合計が、赤ボタンを離した回数と青ボタンを押した回数の合計よりも上回ればコースターは上に、下回ればコースターは下に行きます。

ただし、原則として、どのコクピットでどのボタンが押されたかは、その時間枠の中ではあなたには分かりません。もっとも、後日、それらを確認することは、不可能ではないかもしれません。
それらの傾向を調べれば、各コクピットの人たちがどのようなタイミングでボタンを押しているかを、ある程度掴めるかもしれません。

それが分かれば、大多数のコクピットで押されるであろうボタンの色を事前に予測し、あなた自身に有利になるであろうボタンを押すこともまた、不可能ではないかもしれません。

でも、多くのコクピットがほとんど同一の判断でボタンを押すことは考えにくいので、少数のコクピットであっても、非常に大きい変化率(増減率)を掛けている人が押すボタンの色を予測する方が、あなたにとってはやり易いかもしれません。

ところで、このゲームには胴元が存在し、場合によっては全コクピットがどの色のボタンを押そうとしているかを、あなたに(そして他の人にも)示してくれます。
ただし、それはボタンを押そうとしているだけであって、必ずそのボタンが押される訳ではありませんので、注意が必要です。

各コクピットの人々は、様々な判断材料に基づいてボタン操作をします。彼らの眼前には、遠ざかるレールと1台のモニタがあり、モニタには現在世界中で起こっている出来事が、余すところなく映し出されています。

多くの人は、基本的にはこのモニタの情報を見ながら、どのボタンを押すか、あるいは押しているボタンを離すかを判断します。
モニタには、各コクピットでの判断の結果として、レールの軌道がどちらに向かったかも示されますので、それに基づいた判断もまた頻繁に行なわれる傾向があります。

コクピットでモニタにしがみ付きながら、必死の形相でボタン操作を行なっている人もいれば、ただ通り過ぎるレールだけを見ながらボタン操作を行なう人、あるいはボタン操作を完全に機械に任せて、コクピットでは機械のメンテナンスに集中する人など、様々です。

あなたは、コクピットの中でどのような行動を取っているでしょうか?

このゲームはなかなか奥が深そうですが、そう易々とは勝たせてくれないようです。忘れがちなのは、コクピットの中では必ずしもボタンを押し続ける必要はない、ということです。
乗り物酔いしそうな悪路では、ボタンから手を離してじっと目を閉じていることも、一つの重要な選択肢だと思います。

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無限に続くジェットコースター [投資・経済全般]

想像してみてください。無限に続くジェットコースターを。
このジェットコースターの乗客は、あなた一人です。そして、シートは後ろ向きに付けられ、コースターの前方はフードで覆われていて、見ることができません。

あなたが唯一見ることができる景色は、通り過ぎるレールのみです。ただし、あなたはそのコースターが下方に向かって疾走しているのか、上方に向かって疾走しているのか、体感することができます。

必要であれば、高度計を取り付けて、自分の現在位置を量的に確認することもできます。
また、高性能なレコーダーを取り付けることによって、過去の高度の推移を記録していき、後で確認することもできます。

さて、あなたの前には、赤いスイッチと青いスイッチがあります。
赤いスイッチを押している間は、コースターの高度が上昇するほどお金が溜まっていきます。逆に、高度が下降するほど、お金が失われていきます。

一方、青いスイッチを押すと、赤いスイッチとは逆に作用します。すなわち、高度が下がるほどお金が溜まり、高度が上がるほどお金が出ていきます。
なお、どちらのスイッチも押さない状態であれば、所持金に変化はありません。

あなたは、好きなタイミングで好きなコースターに乗ることができます。また、好きなタイミングでそのコースターから降りることができます。
ただし、個々のコースターのレールは、全て異なっています。中には似たようなレールもあるでしょうが、全く違った軌道のものもあるでしょう。

さらに、夜間や土日祝祭日には、ボタンが押せなくなってしまうレールもあります。このようなレールを選んだ場合には、夜が明けると思わぬ高みに登っていたり、あるいは谷底に落ち込んでいたりするかもしれません。

また、自分の分身を複数のコースターに載せることもできます。更には、ボタンを押した時に増減するお金の変化率を、自由に設定することもできます。
それらは当然、個々のコースター毎に変更可能です。

なお、原則として赤か青のボタンを押す度に、そして離す度に、若干のお金を取られてしまいます。あるいは、ボタンを押している間、少しずつお金を取られていく場合もあります。
もちろん、ボタンを押さなければ、コースターに乗っていたとしても、基本的にはお金を取られることはありません。

このゲームの目的はただ一つ、全てのコースターから降りた段階で、お金がどれだけ増えたかを競うことです。
当然、増えるばかりではありません。お金が減ることだってありますし、場合によっては、破産したり、借金を抱えたりする可能性だってあります。

さて、このゲームに勝つためには、どうしたらいいでしょうか?果たして必勝法は存在するのでしょうか?
なお、レールは小刻みに上下することもありますが、その際にもお金の増減は生じてしまいます。

自分の感覚を大切にする人は、神経を研ぎ澄ましつつ、レールの上下に合わせて巧みにボタンを押し分ける戦略を取るでしょう。
ただし、人間の反応速度には当然限界があります。ボタンを離す、あるいは押し直す僅かなタイムラグの間に、大量のお金が流出する場合があるかもしれません。

小刻みなレールの上下にいちいち反応していたのでは、どうしてもタイミングがずれていってしまいます。
そこで、小刻みな上下には目をつぶって、大きなうねりだけを捉えようとする人も出てくるでしょう。

一方、別のある人は、これまで通り過ぎたレールの起伏の傾向を調べ、それに基づいてボタンを押し分ける戦略を取るかもしれません。
ただし、その傾向が今後も続くという保証はなく、全く見当はずれなタイミングでボタンを押してしまう危険性は常にあります。

もっとも、局所的にはボタンの押し間違いがあったとしても、コースターを降りるまでの間に、平均的に正しく押した回数の方が多くできるならば、最終的には、お金を増やすことができるかもしれません。

実は、このレールは既に完成されたものではなく、コースターの前方でどんどん作られ続けています。そこで、このレールを作る人の性格や周辺環境などを調べ、恐らく次はこのようにレールを設計するに違いない、という予測に基づいてボタンを押し分ける戦略を取る人もいるでしょう。

さらには、反応速度の限界を打破するために、ボタン操作を徹底的に機械化していく戦略を取る人もいるでしょう。
それ以外にも、様々な戦略が存在し、それに則ったゲームが行なわれることでしょう。

しかし、個別の人々が如何に工夫を凝らそうとも、最終的にはそれら全ての参加者の行動そのものが、次のレール作りに反映されてしまうという暗黙のルールが存在するのです。
そのような中で、果たして私たちは必然的にお金を増やすことが可能なのでしょうか?

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ゴールドラッシュ [投資・経済全般]

今に始まったことではありませんが、金の歴史的な高騰を背景に、金の買い取りショップが増殖しています。
この現象をトレード的に捉えると、次のようになるのではないかと思います。

なお、これはあくまで金の買い取りという行為を、トレードと対比して考えただけであり、実際のビジネスモデルとは異なっているかも知れません。
また、買い取った金製品は、比較的低コストで、流動性の高い金塊に変えることができるものとします。

まず、金の買取価格ですが、当然、直近市場価格よりも非常に安くなっているものと思われます。金塊への加工コスト、あるいはそのような処理を行なう中間もしくは最終業者への売却価格が存在するわけですが、買取価格は、少なくとも直近市場価格から、それらのコストや経費を差し引いた価格以下でなければなりません。

また、それだけでは利益が出ませんから、当然、さらに利益分を差し引くことになります。加えて、金価格は常に変動するわけですから、その下落リスクを考慮してやる必要もあるでしょう。
そう考えると、一介の金買取業者としては、直近市場価格よりも随分と低い買取価格を提示することになるでしょう。

このような業態は、恐らく随分以前から存在していたと思われますが、最近の顕著な傾向としては、金相場が大幅な上昇トレンドの最中にあるということです。
すなわち、上述の下落リスクが収益機会に転じているということです。

そのため、従来は金を買い取ったら、市場価格が下落する前に、直ちに市場などで売却して利ざやを稼いでいたものが、最近では、売却を急がないことで利を膨らませることができる可能性が高い、ということになります。

これは、トレードで言えば長期投資ということになります。それに対して、従来は短期投資、あるいは可能であればデイトレードということになるでしょうか。
でも、このようなトレードが可能であるとすれば、これほどおいしいものはありません。

何といっても、比較的流動性のある優良株を、時価の何割引きかで購入するようなものなのですから。仮に1週間程度、拘束期間があったとしても、長期的に見ればトータルで損失になる可能性は極めて低いでしょう。

それに加えて、相場は上昇トレンドの最中にあるわけです。そのため、本来は不利に働きかねない拘束期間も、平均的には有利に働く可能性が高くなります。
これは、期待利益を上に押し上げる働きを持つことでしょう。こんなおいしい話はありませんね。

しかし、上昇トレンドはいつかは終わりを迎えます。それに加えて、過当競争により、下落リスクの圧縮や保有期間の長期化が進むかもしれません。
そうなると、バブルがはじけるのは時間の問題です。サラ金業界のように、この業界も近いうちに破綻するのかもしれません。

あ、、、これはあくまでトレードで考えたら、という話でした。実際の業界とは一切関係なく、あくまで想像上の話ですのでご注意ください。
もちろん、古くからある貴金属店のように、健全な会社も多く存在することでしょう。

ちなみに、買い取られた金製品は、ほとんどが溶かされて金塊へと姿を変えるでしょう。そのため、質屋やリサイクルショップなどへの売却とは異なり、後で取り戻すことは困難です。
大切な思い出の品などを、安易な気持ちで金買取業者に売り渡すことは、できれば避けたいところです。

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地震予知と株価予測 [投資・経済全般]

地震予知の置かれた現状と、株価予測のそれとは、大きな共通点があるように感じます。いずれも科学的に説明が付きそうな雰囲気を醸しながら、その実態は周知の通りです。
天気予報なら、その的中率は80%とも言われているわけですが、地震予知となりますと、その旗色は非常に厳しいものとなります。

これはいわば、極短期を除く株価を予測する行為に似ています。特に、中長期の株価予測なんて、オカルト以外の何物でもないように感じます。
もちろん、将来株価を大きく動かす種が、今蒔かれている可能性を、否定することはできません。これは、地震予知についても共通して言えることです。

そのために、科学的に予測できるはずだという希望的観測が、生じるのではないかと思います。そしてそれは、少なくとも科学的なアプローチであるように見えます。
もちろん、いつか重要な説明変数が見つかるかもしれませんし、やはりそんなものは見つからないかもしれません。

そう考えると、予知をするというアプローチに掛ける資源の一部、あるいは大多数を、もっと現実的なアプローチに向けた方が良いのではないか、という声が上がってくるのは、むしろ当然のことではないかと思います。

さて、冒頭で「極短期を除く予測は出来ない」と述べました。では、極短期であるならば予測できるのでしょうか?
これは条件次第ではありますが、「できる」と考えます。

事実、地震予知に関しては、極短期の地震予測は可能であり、実際に実用化されて大きな成果を上げています。
それは、言わずと知れた「緊急地震速報」です。あるいは、新幹線などで実用化されている、「早期地震警報システム」です。

このシステムのおかげで、中越地震の際には大きな事故を免れることができたと考えられています。また、緊急地震速報に関しては、最近、その精度に課題があるとされていますが、先の東日本大震災で計測システムが大きなダメージを受けたことに一因があり、それはいずれ解消されていくのではないかと考えます。

いずれにしましても、東海地震の予知などとは遥かにかけ離れた精度で、近々に訪れる大きな地震波の到達を予測できることは、紛れもない事実です。
私たちは、それまでの極短い時間内において、最低限の退避行動を取ることができ、そのことがその後の生存確率を高めることに役立ちます。

では、株価予測に関してはどうでしょう?

この場合は、いわゆるアルゴリズム取引が当て嵌まりそうです。もちろん、緊急地震速報などと比較して、その予測精度は高くないかも知れません。
それでも、中長期の株価予測などと比べれば、遥かに高精度なのではないでしょうか。

さて、極短期なら予測可能かもしれないこれらの事象に対して、中長期では対処する術はないのでしょうか。
そんなことはありませんね。

地震なら、耐震設計や都市計画、避難マップの作成や避難訓練などによって、いつ来るか分からない災害に備えることができます。
その効果は、そんなに大きくないかもしれませんが、それでも何もしないよりは遥かに良いことは、言うまでもないでしょう。

株価予測に対しても、全く同じことが言えます。大きな株価変化がいつ来るかは分かりませんが、それが来た時に慌てないで済むよう、予め行動指針を立てておくことはできます。
そうすることで、いつか訪れる大暴落に対して、被害を最小限に留められるのではないかと思います。これは、裁量でもシステムでも同様です。

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株価に作用する力の判定 [投資・経済全般]

純粋に株価推移だけを見てトレードを行なう場合、どのような背景を考えればいいのでしょうか?これについては、過去から現在に至るまで、あるいはこれから未来に向かっても、議論が尽きない命題だろうと思います。

私もこれまでのブログ記事の中で、いろいろと考えてきましたが、それでも未だ明確な結論が得られているとは言えません。
それでも、ある程度の方向性を示すことはできますし、ファンダメンタルに匹敵する明確な裏付けを得ることも不可能ではないと考えます。

株価は様々な材料や思惑で動きますし、それら(外力)が作用した状態が一定期間続く場合が、少なからずあるからです。
問題は、「それらが作用した状態」を如何にして判定するか、ということになります。

そのために、まず最初にしなければならないのは、「基準を決める」ということです。これは、株価に外力が作用している期間と、そうでない(ランダムな)期間とを明確に分離するための、定量的な値でなければなりません。

ここで必要な情報は、あくまで株価とその時の時間です。あとは、それらを加工した2次情報ということになります。
物理学で言えば、位置と時間ということになり、それに速度(位置変化/時間変化)や加速度(速度変化/時間変化)などが加わるというイメージです。

これらから、何が分かるのでしょうか?
以下はあくまで私のイメージです。異論も多いでしょうが、ご容赦ください。

まず基準となるのは、ある期間における株価の平均的な推移です。最も簡単な例では、それは回帰直線(回帰推定値)となります。
しかし、これだけでは、株価が平均的にどう動いているか、程度のことしか分かりません。

重要なのは、どの程度、平均的に動いているか、ということです。それに関しては、今までに何度も取り上げて来ましたように、回帰直線からの平均誤差を用います。
ある期間における株価推移の回帰直線と平均誤差。この2つが、外力の作用を判定するための基準となります。

さて、これらがどのようになった時に、外力が作用していると判断できるのでしょうか?それを物理学の言葉でイメージすると、「最小作用の法則」もしくは「エントロピーの最小化」といった感じになります。

結局のところ、このブログで毎週末にご紹介している「最適トレンド」と同じ考えなのですが、最適トレンドが存在する状態こそ、外力が作用している状態である、と考えるわけです。
そして、最適トレンドが消滅すると、株価はランダムな状態に戻る、ということになります。

しかし、ここで大きな疑問が生じます。すなわち、毎週末に示している最適トレンドは、その期間こそ違えど、直近において「必ず(場合によっては複数)存在している」という事実です。
そこで問題になるのが、それらのトレンドの強弱です。それらの趨勢や変遷によって、外力の強さ、すなわち裏付けの強さを判断しようというのが、主要な命題になります。

以上、今日はここまでとします。また機会がありましたら、続きを考えたいと思います。

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震災後の日経平均株価状況 [投資・経済全般]

未曾有の大震災から、今日でちょうど1カ月となりました。その間、当ブログではトレード関係の話は出来るだけ避けてきましたが、今日から再開したいと思います。
日本はまだまだ復興の緒に着いたとは言えないものの、株式市場はほぼ冷静さを取り戻しつつあるように感じます。

そんなわけで、今日は震災以降1ヵ月間休んでいた日経平均株価の、平均保有株価やトレンドラインのその後の動きについて、以下に示したいと思います。
下図は、2011年4月11日時点における日経平均株価のトレンドラインとチャネルライン、そして平均保有株価です。
Trend1001_B33a.png
Channel1001_B33a.png
avem1001_B16a.png
株価は、下降トレンド5に沿って下落すると共に、上昇トレンド1に沿って反発の途上にあります。地震直後の3月14~15日の急落場面では、上昇トレンド2や3、下降チャネル5を大幅にアンダーシュートしていますが、下降チャネル8でほぼ下げ止まっている様子が見て取れます(ただし終値基準です)。

今後の方向性としましては、上昇トレンド1および2と下降トレンド5との勢力争い次第ということになりますが、これらの安定指数はいずれも2前後とさほど大きくなく、どちらに動くか予断を許さない状況にあります。
とりあえず現時点においては、どちらにも行けるような微妙な位置にいるということです。

一方、平均保有株価でみると、各平均保有株価は震災直後に傾きが一気にマイナスに転じ、それ以前の緩やかな上昇トレンドは急激に逆転しました。
各平均保有株価は階段状に向きを変えていますが、これは出来高の急増によるものです。

現在は、短期的な下げ過ぎを是正する動きとなっていますが、トレンドライン同様、どちらに動いてもおかしくないポジションにあります。
当面は、株価が9,900円を上回って来れるかが、大きなポイントになりそうです。

以上、簡単ですが、震災から1カ月経過後の日経平均株価の状況について考えてみました。


PS.日産自動車は震災後に新規売りシグナルが点灯しましたが、以前述べましたように、トレードを見送っています。
一時はシステム上の評価損が4%を超えていましたが、現在は逆に若干の評価益となっています。

これは明日の寄付きで手仕舞いとなりますが、現時点では今後のシステム運用に与える影響は軽微で済みそうです。
なお、震災から1カ月が経過したことを契機に、明日以降、トレードに復帰する予定です。

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非常時のリスク管理 [投資・経済全般]

私は個別株式のトレードしか行っていないのですが、今回の東日本大震災による指数先物の暴落によって、莫大な損害を被ったトレーダーが少なくないと聞きます。
もちろん、個別株式を保有していた投資家の被害も甚大でしょうが、一先ずは最悪期を脱しているのではないでしょうか。

被害の大きさは、恐らく持っていたポジションの大きさ、あるいはレバレッジの大きさに依存するものと思います。
私の場合は、システムではノーポジションでしたし、現物株も運用資産の一部のみでしたので、被害は最小限に留まりました。

しかし、逆方向に大きなポジションを持っていたトレーダーは、非常に怖い思いをされたのではないかと想像します。
その場合、特に問題となったのが、リスク管理ではないでしょうか。

通常の現物株であれば、リスクは固定ですし、ほぼ完全に管理することができます。信用取引であっても、代用有価証券の掛目が変更されるという想定外(本当はこれも想定しないといけないのでしょうが)のリスクはありますが、現金のみで運用するのであれば、そのリスクはあらかじめ想定しておくことができます。

一方、指数先物の場合は、委託証拠金の根拠となるSPAN証拠金やその掛け率が変更になる場合があり、その大きさをあらかじめ見積もっておくことは困難です。
十分な余裕を持って運用していたつもりでも、今回のような非常時においては、容易にオーバーリスクに陥ってしまうでしょう。

それに耐えられずに追い証を要求されたり、強制決済された結果が、甚大な被害につながったものと考えられます。
もちろん、投資は自己責任であり、これらの変更は随時行われると明言されていますので、結局は過大なリスクを取ってしまったということで片付けられてしまいます。

もっと悲惨なのが、プットオプションの売りでしょう。この場合、瞬間的に実効ギヤリングが通常の100倍以上に膨らみ、それで多額の不足金を発生させながら、強制終了させられたトレーダーが多かったようです。

そう考えると、これはもはや通常のリスク管理の範疇を超えています。このような状況を想定してトレードを行なっている人はそう多くはないでしょう。
十分な資金量があり、そのごく一部を使って運用していた人であれば、SQまで保持できたかもしれませんが、そうでない人はSQを迎えずに撃沈してしまったのかもしれません。

結局のところ、鉄板トレードは存在せず、どんな時でもそれなりのリスクが掛かるわけですが、それならば、まだそのリスクを読めるトレードの方が安全である、ということになるでしょう。
そう考えると、個別株式のトレードは十分な分散と資金管理さえ行なっていれば、それなりに安全なのではないかと考えます。

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ヘッジ売り時の保証金維持率 [投資・経済全般]

昨日のコラムの結論が、今一つしっくりこなかったので、ヘッジ売り時の保証金維持率について、もう少し考えてみました。
昨日の結果についてまず言えることは、建て玉を維持するために必要な現金と、決済時に必要な現金とを混同して考えていたために、おかしな結論になってしまったということです。

すなわち、最後の式で言うと、買いシステムを用いたヘッジ後の株価が5割上昇した(評価損が5割に達した)としても、決済(返済買い)を行なわない限り追い証が発生することはない、ということになります。

一方、その時点で決済を行なう場合は、建玉評価損に相当する現金(建玉代金の5割)を入金しておく必要があります。
なお、ドテンシステムを用いた積極的ヘッジの場合は、その時点で決済を行なうために、少なくとも建玉代金と同額の入金が必要です。

ちなみに、ドテンシステムを用いた積極的ヘッジの場合、株価の5割の上昇に対して建玉を維持するために、建玉代金の4割の入金が必要になります。
ただし、それよりも前の段階で保証金現金がないと、建玉を維持することができません。

では、その境界はどのように見積ったらいいのでしょう?

そのためには、昨日のコラムにおけるaを用いた数式において、保証金現金を0とし、不等号を等号に置き換えることで、求めることができます。
すなわち、そのように変形した数式を、aについて解くわけです。

すると、aの値は次のようになります。

 a=3.50  :買いシステム
 a=1.17  :ドテンシステム

この結果から、入金なしでヘッジ売りを維持するためには、買いシステムの場合で株価が建値の3.5倍、ドテンシステムの場合で株価が建値の17%上昇まで、ということが分かります。
積極的ドテンの場合は、保証金現金なしだと、わずか17%の株価上昇で追い証が発生する可能性がありますので、注意が必要です。

以上は、ヘッジ後の株価が運悪く上昇してしまった場合の話です。では逆に、首尾よく株価が下落した場合はどうでしょうか?
その場合は、一見、ヘッジの利益があるため、保証金維持率の心配をしなくても良いように思えてしまいますが、はたしてどうなんでしょう。

実は、株価が下落した場合でも、保証金維持率が低下して追い証が発生する可能性があります。何故ならば、一般的に保証金維持率の算出において、建玉評価益は0と見なされるからです。
したがって、それを踏まえた上で、計算式を見直さなければなりません。

昨日のコラムにおける保証金現金に関する最初の数式において、建玉評価損を0、保証金維持率を30%、代用証券掛目を80%として、同様にaに関する数式を求めると、次式のようになります。

 保証金現金=(0.3-0.8×a)×建値×株数  :買いシステム
 保証金現金=(0.6-0.8×a)×建値×株数  :ドテンシステム

この式において、保証金現金=0としてaを求めると、それぞれ次のようになります。

 a=0.38  :買いシステム
 a=0.75  :ドテンシステム

すなわち、買いシステムを用いた通常のヘッジにおいては株価が62%下落するまで、ドテンシステムを用いた積極的ヘッジにおいては25%下落するまで、保証金現金なしで建玉を維持できますが、株価がそれらを下回った場合は、たとえヘッジで利益が出ていたとしても、新たな入金が必要になります。

もちろん、途中で一旦決済すれば良いのかもしれませんが、あくまで長期投資に対するヘッジ運用ということを考えると、ある程度余裕を持った保証金現金を準備しておいた方が良いことは、言うまでもないでしょう。

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